[ Jean Eugene Atget ]
ジャン=ウジェーヌ・アジェ
1857-1927年 / フランス
「芸術家の為の資料」という看板を掲げ、移りゆくパリの街を記録として撮り続けた写真師。
フランスの田舎町リブルヌに生まれ、幼い頃にパリに移り住む。
若い頃は、俳優・画家を目指すが挫折、40歳で写真を始め、以降30年間に約8.000枚の記録写真を残した。
アジェの写真はパリの変わりゆく姿をとどめた貴重な資料として重宝されている。
「誰かの為に残す」という強い意志のもと撮られた写真は、丁寧で愚直、この上ない純粋さに満ち溢れ、
見る人の目に強い衝撃を与えた。
現代では多くの写真家達がアジェの事を「近代写真の父」と称し、その現実的で独特な詩的世界に、
今もなお魅了され続けている。