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【長く快適にお履きいただくための注意点とお願い】

いつもCALMANTHOLOGYをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。


こちらでは、CALMANTHOLOGYの靴をお履きいただく際の注意点や、お願い事項についてご説明させていただきます。
ぜひ、ご一読いただけますと幸いです。


まず初めに、履き下ろしについてご説明いたします。


ご購入後、履き下ろしをされる際は、事前にプレメンテナンスを行っていただくことをお勧めいたします。
※オンラインでご購入いただいた商品は、すべてプレメンテナンスを施しております。

プレメンテナンスとは、履き下ろし前に革の水分量や油分量を調整するシューケアのことです。このケアにより、履き心地が良くなるだけでなく、革が柔軟になり、適切な位置にシワが入りやすくなるなどのメリットがあります。

もしご自身でのケアが難しい場合は、私たちのアトリエで有料にて承っておりますので、どうぞご相談くださいませ。


また、履き下ろしの際には、まずはレザーソールのままでお履きいただき、ハーフラバーは一定の期間、貼らないようにお願いいたします。
※もともとラバーソールの靴は、この限りではありません。

CALMANTHOLOGYの多くの靴は「グッドイヤーウェルト製法」で作られているため、履き始めはアウトソールが硬く、数ヶ月をかけて返り(アウトソールがしっかり屈曲する状態)がつくようになります。
そのため、返りがまだついていない段階でハーフラバーを貼ると、ゴムや接着材によってアウトソールがさらに硬くなり、返りがつきにくくなる恐れがあります。
これが原因で怪我をする可能性もありますので、ご注意ください。
一部「マッケイ製法」の靴もございますが、こちらも同様に、少しの期間お履きいただいてからハーフラバーを貼っていただくことをお勧めします。


次に、ご使用中の注意点とお願いについてご説明いたします。

革靴は、長期間ご愛用いただけるものですが、そのためには日々のお手入れに加えて、定期的な修理が必要です。

その一つが「オールソール交換」です。

アウトソールに穴が空いたり、ひび割れや破損が起きた場合、アウトソール全体を交換する修理が必要となります。
「グッドイヤーウェルト製法」および「マッケイ製法」の靴はどちらもオールソール交換が可能ですが、状態やモデルによっては修理できない場合もございますので、詳しくはお問合せください。

オールソール交換は費用がかさみ、交換回数にも制限があります。そのため、なるべくハーフラバーをご使用・ご交換を繰り返していただくことで、オールソール交換の回数を抑え、より長くご愛用いただけるようになります。


次に、「トップリフト交換・ヒール交換」についてです。

CALMANTHOLOGYのドレスシューズの多くは、トップリフト(ヒールの最下層にあるゴム)の上に、特殊なクッション素材を挟んだ構造となっております。
※一部のモデルには使用されていない場合もありますので、詳しくはお問合せください。

このクッション素材は一般的な靴修理店では取り扱っていないため、この層まで削れてしまうと、トップリフト交換ではなく、ヒール交換となり、修理代が割高になります。したがって、この層に達する前にトップリフトの交換をしていただくことで、修理代を抑えることができ、更に靴への負担も軽減しながらご愛用いただけるようになります。

ヒール交換は私たちの工場で承りますが、トップリフト交換についてはお近くの靴修理店にてご依頼ください。


最後に、「トゥスチール」についてご説明いたします。

CALMANTHOLOGYの多くの靴には、真鍮製のトゥスチールが取り付けられており、これは個人差のあるボールポイント(接地面)が安定し、更にアウトソールの返りがつくまでに、トゥ部分が削れないよう保護する役割を持っています。
あえて削れやすい真鍮素材であるため、長くお履きいただくと自然に外れることがありますが、それはすでにトゥスチールとしての役目を終えた証拠となります。
その際、ねじ部分がアウトソールに埋まったままになることがありますが、私たちのアトリエで取り外しと穴埋めを承っておりますので、ぜひご相談ください。

また、ハーフラバーを貼った後や、自然と外れた後にも、デザインの一部として再度取り付けることも可能です。ご希望の際は、お気軽にご相談ください。



ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
その他、ご不明点やご相談がございましたら、どうかお気軽にご連絡くださいませ。