平素よりCALMANTHOLOGYをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
こちらでは靴を長くご愛用頂くためには欠かせない、シューケアについてご説明させていただきます。
靴は地面から1番近い所であなたを守ってくれる存在です。
その中で、汚れや傷、乾燥など様々なトラブルを受けて少しずつ負担がかかってきますが、日常的にケアをしてあげることで、長く美しく保つことができます。
また、そうしてケアをして履き続けた靴は、少しずつ艶を増して味わい深くなり、あなただけの魅力的な1足になっていきます。
今回ご説明するシューケア方法や使用する道具については、私共が普段行っていることや使っているものをベースにご説明させていただきます。
■ご用意いただくもの
はじめに、シューケアを行うにあたり、必要なものをご確認ください。
・シューツリー
・馬毛ブラシ
・豚毛ブラシ
・リムーバークロス
・サフィール ユニバーサルレザーローションorサフィール クレム1925(ニュートラル)
・ステインリムーバー
・デリケートクリーム
・イングリッシュギルド ビーズリッチクリーム(乳化性クリーム)
■シューケアの順番
続いてシューケアの順番についてご確認ください。
1.ブラッシング
2.革の保護・汚れ浮かし
3.汚れ落とし
4.デリケートクリーム(水分)
5.ビーズリッチクリーム(乳化性=水分+油分)
いくつか工程がございますが、1~3で汚れを落とす・4~5で栄養を補給する、大きくこの2つに分けることができます。
汚れを落とさなければ、新しいクリームが浸透していかないため、この順番で進めていくことが大切となります。
■シューケアを始める前に
シューケアを始める前に2つ準備が必要になります。
1.紐やストラップを外す
2.シューツリーを入れる
まずは、靴の紐やストラップを外してください。
紐やストラップが付いたままだと、汚れが取れなかったり、クリームが届かない部分ができてしまいます。
紐の先にタッセルが付いているものなど、取り外しができないものに関しては、紐を緩めてケアが届きやすい状態にしてください。
次にシューツリーをお入れください。
シューツリーを入れることで、靴が保形されるとともに、皺が伸びて細かな部分までケアをすることができます。
■シューケアについて
1.ブラッシング
はじめに、ご着用いただいた日やシューケアを行う前は「馬毛ブラシ」で埃落としをしてください。
靴を成形する際に、革をアウトソールに向かって釣り込むため、毛穴が釣り込み方向(アウトソール向き)に広がります。
そのため、ブラッシングをかける向きは、その方向に沿って行き来するようにおかけください。
加えて、靴のコバ部分には汚れや埃が溜まりやすいので、ブラシの弾力でかき出すようにブラッシングをしてください。
2.革の保護・汚れ浮かし
次に、ブラッシングで埃を落とした後に「リムーバークロス」を指に巻いて、「ユニバーサルレザーローション」または、「クレム1925(ニュートラル)」を少量とり、靴に優しく伸ばします。
量は片足につき、小指の爪×3~4程度の量が目安となります。
これは毛穴に詰まった靴の汚れを油に付着させて浮かしつつ、革を保護する役割を担います。
全体に塗り終えると、靴全体が白く曇るような状態になります。
3.汚れ落とし
先ほどと同じく「リムーバークロス」を指に巻き「ステインリムーバー」を数滴つけ、前の工程で塗った「ユニバーサルレザーローション」または「クレム1925(ニュートラル)」をぐるぐると円を描きながら拭き取っていきます。
※ステインリムーバーは主に2層になっているものが多く、使用する前にはよく振ってからお使いください。
状態によっては2~3周その作業を繰り返します。
「ステインリムーバー」をつけすぎるとよくありませんが、つけなさすぎても汚れが落ちないため、指につけた「リムーバークロス」がしっかりと湿る程度の量で行ってください。
また、最後の方はやや乾拭きに近い状態で行うと「ステインリムーバー」の成分が残らずおすすめです。
汚れ落としで開いた毛穴を一定方向に戻し、この後のクリームを入りやすくするため、「馬毛ブラシ」で再度ブラッシングすることをおすすめいたします。
■クリームについて
私共のシューケアは基本的に革の各層にアプローチする方法でクリームを入れていきます。
革は大きく3層に分かれており、奥側(皮下組織)→中層(繊維質)→表面(吟面)の順でクリームを入れていく必要があります。
そうすることで全ての層のクリームが繋がり、革の水分量が整い、奥行きのある黒色(艶)へとなっていきます。
4.デリケートクリーム(水分)
まず、奥側(皮下組織)に水分量が多く浸透性の高い「デリケートクリーム」を入れていきます。
※どのクリームも、塗る際は可能であれば指で行っていただくと、体温と摩擦熱でクリームが溶けて浸透しやすくなります。
ただ、確実に指に汚れが残りますので、難しい方はペネトレイトブラシなどでご対応ください。
指にほんの少し「デリケートクリーム」を付け、ぐるぐると円を描きながら全体に伸ばしていきます。
水の1滴より少ない量を何度か取り、全体に行きわたらせます。
革のカサつきがなくなりましたら再度ブラッシングをします。
ここでのブラッシングも「馬毛ブラシ」で問題ございません。
5.ビーズリッチクリーム(乳化性=水分+油分)
最後に中層(繊維質)+表面(吟面)には水分と油分の入った乳化性クリームの「ビーズリッチクリーム」を入れていきます。
※BLACKの商品には黒色をお選びください。
こちらも「デリケートクリーム」と同様に、指に少量付け、円を描きながら塗っていきます。
油分が入る分、「デリケートクリーム」よりやや硬いクリームになりますので、クリームを靴へ押し込むようにグッと少し指に力を入れつつ行うと効果的です。
全体に浸透させましたら、次は「豚毛ブラシ」でクリームを押し込むようにしながら「馬毛ブラシ」と同じ要領でブラッシングをします。
硬さのある「豚毛ブラシ」で、クリームを毛穴や凹凸に押し込んであげるイメージです。
私共の方ではこの後に油性のクリームで最終フィニッシュをしますが、油性のクリームは量や方法が少し難しく、無理に行わず上記の工程まで行っていただくだけでも充分な仕上がりとなります。
■最後に
ただいま説明いたしましたシューケアに関して、お履きになる時間や頻度などにより変化いたしますが、3ヶ月を目安に行っていただくと靴の水分量と油分量を保ったままお履き頂けるかと思います。
また、履き始めて最初のシューケアは3ヶ月ではなく、革が固くなり、足へのテンションを強く感じたタイミングで行っていただくことをおすすめいたします。
上記は革の水分が減り、固くなっている状態となるため、ケアを行うことで改善される場合があるというのが理由となります。
その他、ブラック以外のカラーやスエード素材のモデルなどのシューケア方法につきましては別途ご案内させていただきます。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
シューケアに関わらず、ご不明点などございましたら、HPの「CONTACT」またはInstagram「CALMANTHOLOGY」のDMにて、お気軽にお問合せくださいませ。
引き続き、CALMANTHOLOGYを何卒よろしくお願いいたします。
